コーエー

『ウイニングポストハンドブックシブサワ・コウ編』KOEI 1993

　　A5判／当時の定価2,000円

流　通　度：★★+　概ね入手できる
攻略本気度：±0（中立的）

■ウイニングポスト
“人間くささ”の描出にこだわった
コーエーの競馬シミュレーション
ゲーム初回作の攻略本です。

この攻略本はPC版対応ですが、
読み物としては、後続するSFC版
ゲームユーザーにも十分楽しめる
内容だったかと思います。

秘書がプレーヤーに競走馬を２頭
プレゼントするところからゲーム
が開始。

そういう展開はなかなかありえない
と思いますが、まあそこはスルーする
として、競走馬預託先の選択時に
妙にリアリティを感じさせる厳しい
関門が待ち受けます。

「先約がありまして。」とか、
「見知らぬ人の馬はちょっと・・・」
とか言っちゃって
有名な調教師？は預託を断るんですよ。

そこをあえてリアルな感じに
するのがKOEIの作風（笑）

ゲームの中でまでそう来るかい！
開始早々むかついたプレイヤーは
数多し、でしょうか。

皆、すでに現役調教師を引退。。

■本について
歴史を感じさせるからいいんですよね。
ぜひ、古い競馬ファンの方は、
手に取ってご覧ください。
デフォルメされたお名前は、
ライバル馬主、騎手、調教師など
多岐にわたります。

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『ウイニングポスト２パーフェクトブック編･サラブレッド探偵局』光栄 1995

　　A5判／当時の定価1,400円

流　通　度：★★+（概ね入手できる）
攻略本気度：+2　（攻略重視）

■本について
ゲーム中、最優秀秘書として
登場する井坂修三郎。本の巻頭には
なんと！本人・井崎脩五郎氏も登場！

“お笑い競馬ライター”須田鷹雄氏との
ウイニングポストに関する対談が
楽しい。

早速、本のタイトルどおり
パーフェクトな攻略本になって
そうな予感をさせてくれます。

■ウイニングポスト２
ウイニングポストシリーズは、数ある
競馬ゲームのなかでも、馬主の視点を
シミュレートすることにこだわった
作品です。
第2作目となる本作では、
あらかじめ馬主の任期を30年に定めた
ことが特徴でした。

30歳ではじめると、エンディングは
60歳。55歳ではじめたら終わりは85歳。

高齢に達した馬主グラフィック(アイコン)
は、髪も白くなるという妙にリアルな
シミュレーション描写も、ウイポらしい
演出です。
騎手の顔が35歳を境に「老け顔」に移行
するのも前作と同様。

■評
シナリオ開始は、このゲームの販売時期
のちょっと先、1997年であるため、
終わりは2026年。

現実の時間の方も、2026年にだいぶ近づ
いてきたことを思うと、どことなく
せつない思いに駆られます。

誌面の半分程は、1997年にはじまる
各年度ごとのスーパーホース活躍予想が
競馬新聞風の見開きページで楽しめる仕様。

最後の大物ウイニングポストも2026年度の
クラシック戦線に登場。
伝説の名馬・シンボリルドルフから5代先の
超スーパーホースとして、プレイヤーの前に
たちはだかるか？

各年度ごとのスーパーホース活躍予想
は見ごたえありです。
現実の時間との比較を行ってみても
楽しいでしょう！
「新撰組◆おでかけBOOK◆」コーエー 2003

　　A5判／定価 1,400円（税別）

こんな本があったんですね～、っと
新撰組ファンなら唸るであろう一冊。

日野・八王子に始まり、京都、会津、
函館と、幕末に新撰組の志士たちが
駆け抜けた舞台を観光雑誌ばりに
紹介。
しかも、内容がかなり細かいところ
まで触れています。
特に京都の章は、誌面の半分近くを
使うほど、内容が盛り沢山でした。

新撰組局長・近藤勇の妾宅跡地、
佐久間象山の寓居跡など、
手作りマップ付きで手厚いガイド
がなされています。
末尾には、主要人物のイラストや
時代年表付き！

作り手の情熱が伝わってくる至高の
一冊と、評価したいと思います。

京都旅行の際は、ぜひ携行を。
『三國志Ⅱ ハンドブック』コーエー 1990

　 A5判／当時の定価1,860円

流　通　度：★★-（やや入手しづらい）
攻略本気度：±0（中立的）

日本人にもなじみのある中国三大奇書
といえば、「水滸伝」、「西遊記」、
そして「三国志演義」ですね。

いずれも中高生くらいの青春期にいる
人たちの読み物であるように思います。

司馬遼太郎なんかも若年期に出会いがち
な歴史小説ですね。

では、中年・壮年期に適当な読み物は
いうと、「金瓶梅」（笑）。
それから井原西鶴としておきましょう。

人間の熱い情熱について学ぶという
意味では、池波正太郎もこの時期で。

熟年期に入ったら、くれぐれも水滸伝
なんか読んで興奮激情することは避け、
しっとりと藤沢周平あたりをたしなむ
のが、美しい大人かと思われます。

脱線しました。

コーエー三國志の2作目にあたるⅡは、
攻略本も情熱的でした。

三国志の入門書にもなるくらい、色々
と掲載している情報が多彩で濃厚です。

登場する武将の人物名鑑のみならず、
中国三国時代の各州の紹介に、力が
入っています。

冀州、司州、荊州・・・
そういった地理的な知識をコンパクト
ながら、お手軽に身に着けられる、
素敵な一冊です。
『信長の野望合戦事典』コーエー 1993

　 A5判／当時の定価1,800円

流　通　度：★（あまり流通していない）
攻略本気度：-2（派生的）

店主が信長の野望を初プレイしたのは、
小学5～6年生の頃だったと思います。

覇王伝。当時のゲーム雑誌「ファミ通」、
「覇王」などで知り、少し敷居が高い
ような気がしつつも（定価12,800円！）、
手を延ばしたのがSFC版覇王伝です。

結構やりこみましたが、徐々に気になり
出したのが、信長の上洛戦でマイナーな
扱いになっている部分。

北畠氏や一向宗がいる伊勢国の平定戦や、
近畿エリアの平定の流れ、それから姉川
の戦いあたりも、史実面をもう少し詳しく
知りたいと思ったのです。店主は子供の頃
ませていたのです。

その辺の知的ニーズをばっちりキャッチ
してくれる本がありました。それがこの
「信長の野望合戦シリーズ」！

こちらは最近古本で存在を知り、ちょうど
今になって店主も楽しんでいるところです。

～動員可能な兵力の算定方法は、
　　　　石高100石当たり2.5人と仮定～

以上旧帝国軍参謀本部の算定手法。(引用)

ふむふむ、勉強になりますなあ。しかし、
現実には何の役にも立たなそうな情報。

そんなうんちくをあえて蓄えたいという
同志にこのシリーズをお勧めしましょう！

■信長の野望合戦事典シリーズ
　この本以降、シリーズ化した本で、
　確認できたものをピックアップします。

・「信長の野望合戦事典信玄 vs 謙信」
　　A5判／定価1,800円コーエー 1993

・「信長の野望合戦事典秀吉 vs 家康」
　　A5判／定価1,800円コーエー 1993

・「信長の野望合戦事典名城攻防戦」
　　A5判／定価1,800円コーエー 1994