忍者ブログ

書斎本舗の資料室

「大和古寺風物誌 亀井勝一郎」新潮文庫 1953


ジャンル:ノンフィクション
定  価:460円(税別)

『火の鳥 鳳凰編 我王の冒険』
       コナミ 1987年 /FC
というTVゲームがありました。

このゲームの主人公・我王は、
ギブアップという他にあまり例のない
特殊操作がありまして、
どうしようもないシチュエーション
(岩に挟まれて脱出不可能等)で
自爆するというものです。

「トゥルルㇽ」という効果音とともに
我王が頭から下に落下していく様子や、
大和の仏像ステージを見ていると、

「法隆寺玉虫厨子(捨身飼虎図)」を
連想してしまいます。

古代インドの王子が、飢えた虎の親子
を助けるために、自身を崖から投げて
人身供物する話を絵にしたものですね。


汝(なんじ)の敵もまた
汝の恩人である

申しましてな・・
           ~「大和古寺風物誌」法隆寺 金堂の春~
     

閑話休題。
本の中で見知り、出会った名言を、
本ブログ「一般書籍」カテゴリーに書き溜
めていきたいと思います。

初回は「大和古寺風物誌」!
奈良旅行を準備するとき、定番の一冊です。

著者亀井氏が、若き日に法隆寺を訪れた際、
玉虫厨子前で会話するシーンがありますが、
上記は、そのときの老僧のセリフです。

敵が恩人のようにありがたい人、というの
は一見、変な感じですね。

仇を討たねばならないような敵を指して
恩人なのかというと、多分言いたいことは
そういう極端な話ではないのだと思います。

自分にとって厄介な存在である他者(敵)
は、何らかの脅威や、悪影響を及ぼ
しにやって来るが、
それが原因となって、自身に新たな展開
が生じることって、ままありますね。

新たな展開が、自分をより良い場所に
移動させてくれたのなら、その敵は恩人
なのかもしれません。

そんな感じに解釈するのもアリかなあ。

あなたはどうです?身の回りにいる
いやな人とか。

実は恩人なのかも、と考えることで
少し気が楽になったりして(笑)
PR

コメント

書斎本舗の資料室とは?

大人のための、遊び心ある書斎と書棚づくりを応援する 『書斎本舗(しょさいほんぽ))』です。 当店では主に、90年代の名作ゲームに関する攻略本を ヤフオクで取り扱っています。

HN:
店主
性別:
非公開

こちらブログでは、店主が過去に出会った本について備忘の為、 記録していくことにしました。 基本的に単なる書評です。 が、特に攻略本類のみは 『流通度』と『攻略本気度』という指標値を入れてみました。 中古攻略本の購入検討時には参考にして下さい。

ブログ内検索