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書斎本舗の資料室

「長野市風水 巾招幸」文芸社 2017

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「長野市風水 巾招幸」文芸社 2017


ジャンル:エッセイ
定  価:800円+税

秋になると例年、色々な場所に
マイカーで小旅行をしていたことが
思い出されます。

去年の10月頃は、長野が旅先でした。

後述しますが、この目的地はわりと
唐突に設定され、
曇りがちな天候の中、
松代にて松代大本営跡地(防空壕)
を皮切りに、
佐久間象山記念館、和菓子のかど屋。
川中島古戦場公園を横に見つつ、
犀川を渡って、人生初の善光寺詣で。
東山魁夷館。

初日はこんな感じの長野観光でした。

2日目は北東方面に足を延ばし、
地獄谷の愉快なお猿さん達に出会い、
帰途についた次第です。

 
  中秋の頃、湯に浸かって遊んでいた小猿

≪なぜ長野?≫
そもそも長野旅行をしようと思った
きっかけは、旅の数日前にふらっと
立ち寄った千葉県市川市の
東山魁夷美術館なのです。

そこで同氏の作品をじっしり鑑賞
していましたら、大変感動しまして。
長野市にできたと言われる同氏ゆかり
のもう一つの美術館にも、すぐ行って
みたいと思ったのが旅のきっかけです。


一見、取りに足らないかつての
風習、と感じた
としても、それ
は根底を
支える「根」の記憶
なのかもしれません。

~今後も
薄っすら神道や風水の
発想を持った「奇妙な花」
咲き乱れる事でしょう。

そして、それが「根」の影響を
受けていることに、大半の
日本人は気が付かない。
           ~「 長野市風水 」終章 纏め ~

     

長野の旅では、見事な建築の東山美術館
も良かったのですが、一番印象深かった
のは善光寺参りです。

当日は朝からどんよりとした曇り空で、
終日こんな感じかな、と思ったら、
参拝を済ませたあたりから、複雑に
折り重なっていた雲から次第に
日が差し始め、ややすると
カンカン照りになりました。暑い。

言うなれば、空が笑う。そんな感じの
印象深いシーンでした。
何かいいことがありそうな感じの(笑)


ただ、長野を旅して、総合的な感想は、
善光寺の一件を除くと、いまひとつ元気
が出ない旅でした。複雑な空模様とでも
言いましょうか。

長時間ドライブの疲れのせいなのか、
天気のせいか、或いは長野市特有の高い
標高が原因か・・・。

ともあれ店主にとってはあまり活動的に
なれなかった、独特なムードの旅先・長野
につき、なぜそう感じたのか、
理由探しをしたくなったのです。

そしたら、丁度いい本があったものです。
「長野市風水」!

長野市がピンポイントである上、地理を
テーマとする風水の本なら、何かヒント
があるのでは。

そんな淡い期待を持って、ネットで
取り寄せてみましたら、これがなかなか
の当たりでございまして。

もちろん店主の元気が出ない理由が書いて
あるわけではないですよ。

長野市出身の著者さんが、
善光寺、伊豆毛神社、松代大本営について
都合3章にて、地誌を語ってくれる本です。

中国から輸入され、日本で独自に変化した
日本流の風水を題材にして、長野という
一地方にもその思想や趣向が、遺物や遺構
となって残っているということを教えて
くれます。

次回、再び長野を旅できるときが来たら、
この本で言及されている松代の「皆神山」
丹波島宿あたりの「鐘馗像と鬼瓦の街並」
伊那の「分杭峠」あたりも訪れたいですね。
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大人のための、遊び心ある書斎と書棚づくりを応援する 『書斎本舗(しょさいほんぽ))』です。 当店では主に、90年代の名作ゲームに関する攻略本を ヤフオクで取り扱っています。

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